トラフ展 インサイドアウト
すでに終わってしまっている展示について書くのは気がひけるけれど…メモ。
最終日にすべりこみ。
事前に講演会には参加していたのだけれど、
実際の展示を見に行く時間が取れず。
トラフといえば、空気の器が有名だけれど、(とはいえ使い道がよく分からなくて買ったことないけど…)
今までに作ったものを一堂に見られる楽しい展示。
ホテルクラスカの内装デザインからユニットとしてのキャリアをスタートさせ、その後もずっとトラフ名義での仕事が続いているってすごいなぁと思いました。
1フロアは展示、上のフロアはその映像になっていました。
大きなテーブルの上に、作品とモチーフじゃないけどデザインソースになりそうなもの、
例えば港北の家のそばにはジャックフルーツ?とクリームの絞り型がレイアウトしてあったり。
そしてNゲージがその作品の間を走り回り、映像解説が添えられていて楽しかったー!
港北の家は模型のミニサイズでもやっぱり素敵。
それにしても施主さんがどんな人なのか気になる。コンクリート打ちっ放しの平屋で、4箇所もトップライトがある設計でOKするなんて、相当なセンスの持ち主に違いない。
トラフのデザインは、小さいものから大きなもの、
多岐にわたっていて、その中にはこれは!っていうものあればそうでないものもあると思うのですが、これだけのものを世に出し続けるってことがまずすごい。
印象に残っているのは、
リサイクルガラスの照明、
石巻工房のプロジェクト、
ワンドッグ、ミラノサローネだったかのキャノンの展示。普通だったら壁面に投影されるところ、水糸を張ってそれを眺める展示。
歪んで見える鏡。そしてもちろん空気の器。
ビデオだったか、講演でだったか、試作段階で自立する切り込みの幅を探るため、1枚あたり6時間ぐらいかけて手作りしていたっていうのを聞いて、なんてデザインっていうのは根気がいる仕事なのかと思う。
最終的に0.9mmと言っていたような。1mm以下の世界である。
そして子どもの食いつきが非常によかった!
我が家は比較的デザインとか美術とかに関心があるので、小さい頃から連れ回しているのですが、
興味がないときは割とスルーされるんだけれど、
今回はすべての展示を順番にながめ、触れるものは触り、映像も最初から最後まで見るという気合の入れぶり。若干ピタゴラっぽいところにも惹かれたのだと思うのですが、詰め込まれているものをすべて取り込みたい、というような食いつきに、こちらが若干ひくレベルでした。
とはいえ、今のところ、芸術的なセンスがあるかっていうと微妙なところなのですが。
なかなか、そういう方面を伸ばすのは難しいですねー。算数とか国語の方が楽。
1Fのセラトレーティングでも、空気の器の展示が。
ここで扱ってる蛇口とか、洗面器とか、洗練されていていいのだけれどお値段的に選択肢にもあがらず。見学には行きましたけどね。