ギャラリー間が日曜も開館に。現在開催中の藤本壮介展は6/13まで。
ギャラリー間で開催中の藤本壮介展 「建築の未来の未来」に行ってきた。
今までの作品、現在進行中のプロジェクトの模型に加え、建築とはなんぞや?と考えさせられる展示。単純に、会場いっぱいに散りばめられた建築模型を眺めているだけで楽しい。あれが実際の建物になるんかな?とか、この家にはよう住めんわ、とか、好き勝手想像してみる。みんな思い思いの角度から写真を撮りまくっていた。
場違いかと思いつつ子連れで行ったのだけれど、子どもも楽しんでいた模様。特に建築模型の中の人が気に入ったらしく、ここにもあそこにも…って、白いワニに追われる人か。
一般に、建築学科って理系の学部だと思うのだけれど、文学的素養も求められる芸術なのだなぁと思う。ひとつひとつの文章の詩的なことよ…!
そしていつも思うのだけど、建築家として有名になるのって本当に険しい道のりだなぁと思う。
最初は設計事務所に勤めて経験を積む人が多いのかと思うけど、さっさと独立する人もいて、その場合名刺になるのはやっぱり実績で。でも家なんてそうそう作れるわけじゃない。お金もかかるし、その後の生活がかかってる。住む側にとっては、暮らせるか。設計側としてはプレゼンツール、すなわち武器になるか。なにしろ我々のような素人からしたら、建築家を知る接点は雑誌か、webか、知り合いのつてか…そういったものに頼るしかない。最近は、SUMIKAや色々な作る人と繋がれるサービスが増えてきているのが有難い。
企業に勤めて設計をしている分には自分を出す必要はあんまりなさそうだけど、建築家を名乗るなら色々やることが多くて大変そうだなぁと思う。WEBを活用することは必須だろうし、英語表記も必要だろうし。日本で新築戸建てを設計依頼できる経済力がある人なんて一握りだもの。もちろんもともと土地がある人は別ですが。それか地価が安いエリアに建てるか。広大な敷地にぽつねんとある家は確かに素敵だと思うけれど、残念ながら私にはそこで生計をたてる術は今のところないし、また、例えば1000万の土地に5000万の上物を建てるというようなアンバランスなことは私はしたくない。だって私が死んだ時にサクッと解体されて敷地も分割され、大したお金にならなかったとか言われたら浮かばれない。
きちんと建物の価値を評価できるような世の中であれば問題ないのかもしれないけど…
そんなにじっくりは見られなかったので、
会期中もう1回ぐらい見に行けるといいなぁ。無理かなあ。
会期中もう1回ぐらい見に行けるといいなぁ。無理かなあ。